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クツをめちゃめちゃよく考えて買うクエスト その8

2011/03/22(Tue) 22:20 | Edit
クツをめちゃめちゃよく考えて買うクエスト

クツを買う。

有史以来、人類はそれだけを求め続けた。

クツを買うために土をたがやした。
クツを買うために土器に縄で模様をつけた。
クツを買うために政治という概念がうまれた。

クツが欲しいから毬を蹴った。
クツが欲しいから文字が考案された。
クツが欲しいから紙が作られた。

クツが手に入らないから句を詠んだ。
クツが手に入らないから服を12枚重ねした。
クツが手に入らないから兜に角を付けてみたりした。

関係ないようなことでも、全て、
クツを買うためという原初の目的に起因している。
目的と手段が入れ替わったりもした。
目的と手段が入れ替わり、融合し、
変質し、分離し、気化し、霧散し、収束した。
それを幾星霜にわたって繰り返した。

変化しながら繰り返した。
変化しながらも同じだった。

原子のまわりを電子がまわる。
地球のまわりを月がまわる。
太陽のまわりを地球がまわる。
宇宙のまわりを別の宇宙が――

クツを買う。
あるいはクツを買う前から
既にクツを買っていたのかもしれない。
宇宙誕生以前、そこに何があったのか。
ただ、別の宇宙があった。
それだけのことなのかもしれない。

ヒトは昔、サルだった。
サルは昔、ずっと昔、サカナだった。
ずっとずっと昔は単細胞生物だった。
今、地球上で栄華を誇る人類は、
何故2足歩行型のカタチを持っているのだろう。
いや、2足歩行型のカタチだから栄えたのでは?
そういう意見もあるだろう。
でも、ぼくは思うのだ。
単細胞生物は、
クツを履くことができるのだろうか。
きっと、たぶん、
単細胞生物は、
クツを履くことができない。

遺伝子レベルの欲望が彼らを変えた。
どうすればクツを履けるだろう。
その答を求める、絶対的なパワーが、
遺伝子を改変した。
そして永遠ともいえる年月を経て、
ぼくらは今、
クツを履くことができるようになった。

クツを買った。
何年も同じクツをぼくは履いた。
ぼくの、クツを履きたいという欲望に、
ぼくのクツは良く応えた。
そしてぼろぼろになっていった。
でもまだまだ履ける。
磨けばきれいにもなる。

しかし――

欲望は狂気だ。
ぼくは今、何年も履き続けたクツではない
新しいクツを欲しているのだ。
クツを買う。
クツを買いたい。

地球がまだ、産まれたままの炎と嵐の星だったころ、
その時代から続く悠久の魂がぼくを駆り立てる。

ぼくは明日、
クツを買う。

いやまあ良いのあったらね。

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