どせいさんの会

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:-- | Edit
スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Page up▲

クツをめちゃめちゃよく考えて買うクエスト その10(終章)

2011/04/14(Thu) 02:32 | Edit
クツをめちゃめちゃよく考えて買うクエスト

凶兆の星が夜空に瞬く晩、
ある一族の長が告げた。

「クツを探せ。
 クツを得られねば、
 この村はほろびる」

長はその言葉を最後に深い眠りについた。
(なんと翌日の夕方まで起きなかった)

クツ。
クツとは何だろう。

その一族には耳馴染みのない言葉だった。
長は、何を伝えたかったのだろう。
だがその謎の言葉がしめすものを
探しださなければ、
村がほろびると言う。

長の言葉は長自身の言葉ではない。
天よりの託宣だ。
長はその身を触媒にしているにすぎない。
クツというのが何なのか、
長にもわからないのだ。
だがそれはとても重要なものである。
村の運命を決めるものである。
誰かが探しにいかなければならない。

スピングルムーブ SPM-112a


次の日の晩、
寝過ぎて目を充血させた長に呼び出されたのは、
シュー・ズーという若者だった。
村で最も勇気ある男子である。
「シュー・ズーよ。
 ずいぶん大きくなったな。
 シュー家に男子が生まれたのは
 つい最近のような気がするが、
 月日がた」
「あの」
「つのは早いものだな。えっ?」
「お話というのはいったい何でしょう?
 大切な用だと父から聞いてますが」
「ああ、うむ。
 シュー・ズーよ。
 大事な話だ。
 大事な話をする。
 わしがだ。
 そしてお前が聴く。
 わかるな。
 だから
 わしが話している途中で
 くちを挟むな。
 いいな?」
「あの、長。
 そろそろ本題に入られてはいかがでしょうか」
「ああ、うむ。
 ……いや、あのな。
 シュー・ズーよ。
 いいな? と言ったぞ。
 わしは」
「長。
 存じております」
「ならば良い。
 いやいやいや、あー、まあ……うむ。
 まあ、良い。
 つまり、覚悟はあるということだな。
 どんな試練を申し渡されても
 ひるむことはないという
 意志を既に固めてお」
「はい」
「るのだな。お前は相槌が下手なのだな」
「へへ」
「……。
 いまから本題を話すぞ。
 だまって聴くのだ。
 シュー・ズーよ。
 昨晩のわしの託宣は伝え聞いたな。
 クツを探さなければ
 村がほろびる、
 というものだ。
 誰かをクツとやらを探す旅に
 出さねばならん。
 お前を呼びだしたのはそのためだ。
 良いか――」
「あの」
「くちを挟むな」
「知ってます」
「くちを……えっ?」
「クツというのが何かを知っています」
「むう……。
 シュー・ズーよ。
 それはほ」
「クツというのは」
「んとうなのか。あーっ、おい!
 いや、え、何だ、クツ、何?」
「これです」
 シュー・ズーは足にかぶせている布袋を見せた。
 足許を覆うように装着した厚手の布袋。
 底の部分に豚の皮を重ねて補強してある。
「シュー・ズーよ。
 それは、クツではない。
 あしまもりぶくろだ」
「長。
 異国の言葉ではこれをクツと言うのです」
「なぜそれをお前が知っている?」
「@ichigo_milk_chanさんが教えてくれました」
「@ichigo_milk_chanさんならわしもフォローしているが
 わしのTLにはそんなツイートはなかったぞ」
「DMです」
「シュー・ズーよ。
 相互フォローか」
「はい」
「お前は、
 あの妖しく美しい@ichigo_milk_chanさんと
 相互フォローをしているのか」
「はい。
 妖しく美しい女性のアイコンの
 @ichigo_milk_chanさんと相互フォローしています」
「いいなあ」
「はい。長」
「……まあ……まあ良い。
 託宣のことだが、
 クツが何かはわかった。
 だが何故それが必要なのかがわからん。
 何故それがなければ村がほろびるのか」
「それはおそらく、周囲の山に
 鋭利な葉をもつ毒草が
 生えているからでしょう」
「いや、それはない。
 なぜなら今われわれが
 あしまもりぶくろ――クツを履いているのは、
 その毒草で足を切らないようにするためだからだ。
 それは既に対策済みのこと。
 つまり、それとは別に脅威があるということだ」
「あの、長。
 託宣では、クツを探せと。
 それはつまり、今あるクツではない、
 別の新しいクツを探せということでは
 ないでしょうか」
「うむ。
 一理あるな。
 だが何故その必要があるのか?」
「長。
 いま履いているこのクツですが、
 たしかに頑丈です。
 これさえ履いていれば
 山のひとつやふたつ軽く越えることができます。
 しかし、
 このクツでは防げないある脅威がある」
「それはなんだ?」
「人の視線です。
 長。
 このクツださいです。
 これではとても街へ出られません。
 すると、村はどんどん
 周囲の発展から取り残され、
 いずれほろびます」
「なるほど。
 このクツはださくないが、
 お前の言うことは部分的に正しいかもしれん」
「ならば長。
 このシュー・ズーに、
 新しいクツを手に入れるためのお金を
 お与えくださいませんか」
「あわてるな。
 村のほろびの原因が
 お前の言う通りだと決まったわ」
「長!」
「けではない。はい、あ。何だ?」
「事態は急を要します。
 原因は別のことかも知れませんが、
 いま申し上げたようなことかもしれません。
 そして、ほろびはしばらく後のことかもしれませんが、
 今度の週末ぐらいには危ないかもしれない。
 ならば、目の前の危険から順番に
 対策を講じて行くのが、
 より確実にこの村を守ることに
 なるのではないでしょうか」
「……むう…………………」
「長」
「…………シュー・ズーよ。
 ……会うのだな」
「は?」
「今度の週末、
 @ichigo_milk_chanさんに会うのだな」
「……だめですか」
「それはお前の自由だ」
「ならば、長」
「ただし、その、
 あしまもりぶくろを履いて行け」
「長っ!」
「シュー・ズーよ。
 その、ださいクツで会えばいいだろう!
 わしだって@ichigo_milk_chanさんに会いたいのに
 お前ばかりずるいではないか!
 だからお前はそのださいので行け!」
「あんまりだっ」
「相互フォローだってしてないんだぞ、わしは!
 @リプライとかしょっちゅうしてるのに
 返事ぜんぜんくれないし――」
「アイコンに自分の写真使うからでしょうが!
 田舎のうさんくさいじじいのアイコンのヤツから
 しつこく@リプライ送られてきて
 警戒しない若い娘なんていねぇよ!!」
「…………うっ、うぐぐ…………」
「あ、長……
 申し訳ありません。
 言葉が過ぎました」
「………………」
「長。
 週末、いっしょに行きますか」
「…………シュー・ズーよ」
「は、はい」
「その前にクツ屋へ行くぞ」
「はいっ!」

スピングルムーブ SPM-112b

新しいクツ買った。
スピングルムーブのSPM-112というやつです。
わーい(ノ´>ω<`)ノ


Comments(0)

Page up▲

Post a Comment

Private message

Calendar
08 | 2018/09 | 10
c c c c c c c
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

Page up▲

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。